
はじめに
TANGZU FUDU2の試聴レポートです【PR】サンプルの提供を受けていますが金銭の授受やレポート作成の指示はありません
TANGZUとは
2020年頃中国深センで少人数のオーディオエンジニアチームがスタートした新興ブランド
唐王朝の美学をコンセプトに「自由に高音質を楽しむ」ことを掲げた
初期にはWan'erシリーズやShimin Liなどでエントリー帯を展開
その後Yu Xuanjiがヒットし、エントリー帯のイメージから脱却
2024年以降はZetian Wu Legend Editionをはじめ、Nezhaや西遊記モチーフのBaJie・TianPeng・Sun Wukong、四聖獣モチーフのXuanWu GATEなど神話シリーズも展開し、技術力とデザインで高価格帯にも進出
ポリシーは一貫して「高音質を自由に、安く、楽しく」
設立時からのオタク目線の手作り感を残しつつ、今は技術力で幅広い価格帯をカバーするブランドになった
過去のTANGZU製品レポート
FUDU2とは

スペック

ドライバー構成:10mm1DD+2BA
感度:114.5dB(1kHz)
インピーダンス:18Ω
再生周波数帯域:20Hz~20kHz
ケーブル:約1.25m OFCケーブル(116芯)
コネクタ:0.78mm 2Pin
プラグ:3.5mm / 4.4mm
ハウジング:CNC加工真鍮+天然黒檀フェイスプレート
重量:


パッケージ内容

本体

フェイスプレートは黒檀製
木目が得っちゃかっこいい

ボディは真鍮製でずっしりと重い
表面はコーティングされているので安心だけど丁寧に扱いたい
ヘアライン仕上げは荒いけどそれが逆にいい感じに
端子部分は平らな2Pin
イヤーフィンはほとんどない滑らかな形

ノズルももちろん金属製で取り外しは不可

末端は金属の穴あきカバー
ケーブル

イヤーピース

TANG SANCAI形状違いが3種類×3サイズ

ワイドボアっぽいのと通常タイプと2段タイプ
自分は通常タイプのMサイズ(グリーン)を使用
これだけでも相当のコストが
ケース

是非単体売りしてほしいレベルの丸型合皮ハードケース
龍の型押しも金文字もかっこいい

インプレッション
感想
真鍮製ハウジングに黒檀のフェイスプレートという構成は見た目も重厚だけど実際に手に持った印象は「重い」
小さいのに片側約13gということもあり装着感は少し心配していたけど、ただケーブルは細く軽いため全体の重量バランスは悪くない
実際に装着すると本体は思っていたより小ぶりなんだけど、少し厚みはあるように感じる
耳への収まりは良くて、イヤーピース次第できちんと耳全体で支えられるため、装着前より重さは気にならない
長時間つけてみたけど平気だった
今回は付属4.4mmケーブルと付属イヤーピースで試聴
音量も取りやすく、普段使いのDAPやUSB DACでも鳴らしにくさは感じない
真鍮と黒檀という組み合わせから、厚みのあるウォームサウンドを想像していたけど、実際は想像以上にタイトでスピード感があった
低域で包み込むというより、中高域の情報量や明るさを活かしたサウンドだと思った
見た目から受ける印象とのギャップにちょっと驚いた
真鍮や黒檀という素材のイメージに引っ張られず、一度フラットな気持ちで聴いてみると、このイヤホンの方向性が分かりやすいと思う
低域
まず思ったのは意外なほどサブベースが控えめだったこと
重低音が前へ押し出してくるというより、空気感として下から支えているような鳴り方
低域全体も量感で押すタイプではなく、必要な量だけを鳴らしている印象
真鍮製ハウジングという見た目から、もっと暖かく厚みのある低域を想像していたので初めて出音を聴いた時は驚いた
量感は控えめだけど輪郭は明瞭
締まりがあって余計な膨らみや滲みも少ない
中域を邪魔することはなく、テンポの速い楽曲でももたつきは感じない
ベースラインも決して薄いわけではなく、輪郭はしっかり追える
ただ低域そのものを楽しませるというより、土台として全体を支えている印象
サブベースも決して出ていないわけではない
ただ音量を上げても存在感を増していくのは重低音ではなく中高域
元気な中高域が耳を支配するし音量に耐えられなくなる
正直な話、個人的にはもう少しサブベースの量感が欲しいと感じた
ところがサブベースを強く使った楽曲ではこの控えめさが心地良く働く場面もあり、聴き疲れしにくさや聴きやすさにも繋がっていると思った
中域
低域が控えめに聴こえるためか、中域は非常に見通しが良い
ボーカルだけでなくギターやピアノ、ストリングスなども埋もれることなく、それぞれの存在感がしっかり伝わってくる
音数の多い楽曲でも楽器同士が団子になることは少なく、一つひとつを追いやすい
音場も比較的広め
前後方向は極端に広いわけではないものの、左右への広がりは十分で窮屈さはない
定位も分かりやすく、ライブ音源では空間の広さも楽しめた
情報量も多いけど押しつけがましくなく、自然と耳に入ってくる
低域が控えめな分、中域が主役になっているイヤホンだと感じた
ボーカル
ボーカルは全体的に一歩前へ出てくる印象
男性ボーカルも女性ボーカルも聴きやすいが、特に女性ボーカルとの相性は非常に良いと思った
歌詞も聞き取りやすく、息遣いや細かな表情まで伝わってくる
のだけど、高めの女性ボーカルでは少し刺激を感じる楽曲もあった
レコーディングやミックス次第では少し攻めた表現になる場面もある
ポップスやアニソンでは、この近さが心地良く感じる場面も多かった
高域
高域は非常に煌びやか
シンバルやハイハットなど金物の表現も細かく、空気感もしっかり感じられる
高域だけが浮くことはなく、中域と自然に繋がりながら全体を明るく演出している
一方で楽曲によっては少し刺激が強く感じる事もあった
高域が上へ自然に抜けていくというより、少し耳へ向かって飛んでくるような感覚
女性ボーカルや金物が鋭く聞こえる場面もあり、このあたりは好みが分かれそう
それでも情報量は非常に豊富
明るく生き生きしたサウンドが好きな人には魅力的な高域だと思う
総評
真鍮製ハウジングと天然黒檀フェイスプレートによる高級感は、この価格帯とは思えない完成度
装着感も良く、所有する満足感も高い
音質は暖かく包み込むタイプというより、タイトな低域と情報量の多い中高域を活かしたメリハリのあるサウンド
ボーカルの表現、分離、音場など基本性能も高く、価格以上の完成度を感じた
一方で高域は少し個性的
楽曲によっては刺激を感じることもあり、好みは分かれる部分
イヤーピースやリケーブルによる変化も比較的大きそうで、自分好みの音へ追い込んでいく楽しさも持っている
見た目でウォームなサウンドを想像すると少し驚くかもしれないけど、聴き込むほどこのイヤホンならではの個性や面白さが見えてきてお気に入りにランクインした
まとめ
高級感のあるデザインと質感
情報量が多く、男女ボーカルとの相性も良好
イヤーピースやケーブルによる変化も楽しめる拡張性
万人向けというよりは少し個性的なサウンドを楽しみながら、自分好みに育てていけるイヤホンというイメージで価値ある1本だと思う
購入リンク
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